Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

静かな世界

2019.01.18

模型を作っては壊し、スケッチを描いては破り捨て、図面を引いては全て消し、空想に耽っては現実に戻される。幾度も幾度もそれを繰り返し、いつの間にか「成った」図面が出来上がる。これまでの苦労がまるで無駄だったかのように、軽やかに。

家族の風景

2019.01.14

香川に引き続き、昨日も新しく設計のご依頼を頂いているお客さんの土地を見に行かせて頂きました。「稲荷の家」「塩屋の家」を見学に来ていただく中で気持ちを固めて下さったようです。嬉しい限り。ご夫婦・お母さま共、とても品の良いお方で見習いたいです。

これまでたまたま郊外の開けた土地が多かったですが、今回は周囲を建物に囲まれた街中での計画です。どんな敷地であっても、必ず内なる心が開かれていくような空間を作りたいと思っています。内向的でありながら、窮屈でなく、静けさをたたえたような、、、光を内側に包み込むような。漠然とそんなイメージが浮かんでいます。

今日、お客さんとあれこれとお話ししながらふと思ったのは、現在設計中のお客さんも含め、これまでのどの方も、「なんだか、いい夫婦だな」ということ。夫婦間のコミュニケーションが円滑で、いい距離感というか、空気感というか。。。

西下家も良い家族にしていきたいなと改めて思った一日でした。

香川進出

2019.01.13

香川県で設計依頼を頂いている現場へ昨日ようやく行ってきました。ながらくお待たせしてしまっていたにも関わらず、とても快く迎えて頂き感謝。土地と施工をして下さる工務店さんの初訪問でした。一度現地に立ってしまうともう思考が止まりません。どんな家になるか、楽しみですね。

2019|本年もよろしくお願い致します

2019.01.04

明けましておめでとうございます。皆さま穏やかな年末年始を過ごせましたでしょうか?私は家族を連れてレオマワールドに行ってきました。初めての遊園地に娘たちも大喜び。そのはしゃぎっぷりに心癒されました。

「圧倒的な情熱」

今年の私のテーマです。精神論的な表現になってしまいますが、自分の若さと情熱に自信を持ち、謙虚に精一杯駆け抜けたいと思います。

今現在、本当に多くの皆さまから設計のご依頼やご相談を頂いており、数か月お待たせしてしまっている方々もおられます。お声がけ頂けるだけでも本当にありがたいこと。必ず、必ず期待に応えたい。

東京から愛媛に戻り、3年が経ちました。事務所の体制もキチンと整え、関わる皆さまから多くの刺激と学びを得つつ、邁進します。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2018|御礼と振り返り

2018.12.28

あっという間の一年でした。今年も本当に多くのご縁を頂き、満足のいく家づくりができました。支えて下さったすべての方々に御礼申し上げます。

どのプロジェクトにも想い入れがありますが、やはりこの一年はHPを完成させたことが大きな節目になったように思います。特にコンセプト文は何年もかけて練り上げてきた、自分の建築に対する想いを詰め込んだものです。完成したどのプロジェクトも全てこの考えに沿って、作り上げることができましたし、これからの自分の大きな指針になっていきます。強い想いと情熱を込め、熟考に熟考を重ね、できあがっている文章です。

自分の考えをきちんと文章化して、宣言することは私にとってとても大切なこと。しかし、今あえて言うならば、自分の言葉で自分を縛り付けることなく、自由な発想でもっと新しい挑戦を続けていこうとも思っています。一見矛盾しているようですが、これもまた素直な想いです。

年末年始は12/29~1/3でお休みをいただきます。思いっきり駆け抜けてきましたが、一旦クールダウンして、しっかり未来を見据えようと思います。皆さまも素敵な年末年始をお過ごしください。

見学会御礼|晴れを祈っていたけれど・・・

2018.12.23

塩屋の家・完成見学会も無事終了しました。今回も本当に多くの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました。初めてお会いする方はもちろんのこと、見学会のリピーターさん、これまでの建主さん、設計中の建主さんもたくさんお越し頂きました。

見学会中は晴れたり、雨が降ったり、変わりやすいお天気でした。見学会中ずっと家にいて改めて気付いたのは雨の日の素晴らしさ。樋無しの軒先から雫が落ちるのを眺めたり、砂利に落ちた雫の弾ける音にじっと耳を澄ませる時間は、とても静かで心が安らぎます。見学会が始まるまでは晴れを祈っていたけれど、雨が降って本当に良かった。晴れ間には土間に射す暖かな木漏れ日が静かに揺れ、これもまた素敵な時間。一日中、心が癒されっぱなしでした。

草木の芽吹く春。静かな緑陰の夏。秋枯れ色の秋。葉が落ち低い高度の日差しの入る冬。
それぞれ楽しみです。

見学に来ていただいた西石井の家の建主さんからは「引っ越して数か月ですが、毎日新鮮な発見があり、住むのが楽しいです。ありがとうございます。」と嬉しいラインを頂きました。この家の建主さんもきっとこれから色んな発見に満ちた毎日を送ってくださることでしょう。

最後に。このような見学会をさせて頂いた建主さんに心より感謝いたします。塩屋の家の建主さんもこれまでの見学会を経て、設計のご依頼を決めて下さった方です。これからも縁を紡いでいけるよう、心豊かで奥行きのある家づくりを続けていきます。引っ越しが落ち着いたころに家族を連れて遊びにいきますね。

大切な心意気

2018.12.01

渡辺武信さんの文章の引用です。

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ぼくは、たとえインスタント・ラーメンであっても、龍の模様なんかがついた中華丼で食べたいし、一本五百円の安ワインでも、コップではなくて、ワイングラスで飲みたいと思う。そういう風にして、食べたり、飲んだりした方がおいしい、というのは一つの大切な真実ではないだろうか。合理的な考え方からすれば、容器によって味が変わるはずもないのだから、おいしい、と思うぼくは幻影を食べたり飲んだりしているのかも知れない。しかし、そうした幻影を一つ一つ否定していったら、ぼくたちの生活に何が残るだろう。

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建築においても、何も豪華である必要なんて無くて、「本物って何だろう?」とか「楽しさ・豊かさに向き合おう」という心意気が大切なのだと思う。

建主さんと小魚釣り

2018.11.20

先日、長女と松前のひょこたん池公園付近を夕暮れ時散歩していたら、水路にものすごい数の小魚がいるのを発見。現場進行中の建主さんに早速メールし、家族みんなで釣りしませんか?とお誘いしたところ、快諾頂き、ようやく昨日決行してきました。

当日は近くのパンメゾンでパンを買い、家族共々お外でランチ。そして、私が釣具屋で買ってきた針と糸をそこらの木の枝につけて、挑戦。7匹釣れましたが、これは面白い。。。

私自身に5歳と2歳の娘がおり、建主さんのお子さんと年齢層が近い場合が多く、家づくり以外のことでも結構話が弾んだりします。

素敵な休日でした。

BBQ@市坪の家

2018.11.17

市坪の家の建主さんにご招待いただき、BBQ!久しぶりにお邪魔しましたが、本当に素敵に住みこなしていらっしゃって、嬉しい限りです。家づくりを終えた後もこうやって毎年家族ぐるみで関係が続けられるのは本当に幸せなことです。息子さんも打合せをしてた頃からすると本当に大きく立派になっていて驚きです。

今、多くの皆さまからお問合せやご依頼を頂けているのも、愛媛での実績の全く無かった頃の私に、市坪の家の建主さんが勇気をもって賭けて下さったからこそ。改めて感謝の気持ちを想いおこしました。

建築家展・高知

2018.11.12

週末は高知県立美術館での「建築家展」へ二日間出展させていただきました。初めての試みで緊張しましたが、多くの方にお越しいただき、これまでの仕事を見ていただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。見学会はだいぶ慣れたので結構お話しできるのですが、環境が変わるとどうにも緊張してしまいます。

家族も連れて行っていたので、夜は結婚記念日も兼ねて、高知市内で打上げ。松山でいつもお世話になっている先輩の弟さんのお店ということでご紹介いただいた「利他食堂」さん。愛南町のとは違ったふわりと仕上がったカツオに土佐ジローの刺身は特に逸品です。

竹林寺へも早朝に行ってきました。これで三度目ですが、何度行っても感動します。何も拒まない、誇張もしない、それでいて優美。ゆっくり一時間ほどぼんやりと佇んできました。

見学会御礼|心豊かな静かな時間

2018.11.04

「稲荷の家・秋の見学会」も無事終了しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。建築は写真だけでなく、実際に空間に身を置いて五感で感じていただくものだと思っています。何かしら皆さまの心に響くものがあったなら幸いです。

皆さま、思い思いにゆったりと過ごされている様子で私も嬉しく思いました。あまりかしこまった会じゃなくて、子供たちは縁側でおもちゃで遊んでいたり、私に至っては床に胡坐をかいて座っていたり(笑)とリラックスした設えにできたのも良かったですね。静かにゆっくり木漏れ日の揺れる様子を眺めたり、滑らかで艶のあるフローリングにゴロンとするのは本当に心地よいです。

実は、、、見学会を一番楽しんでいるのは私です。一日中家にいて、色んな時間ごとの陽のいり具合を眺めたり、周囲の鳥の声や草木の揺らぐ音に耳を澄ませたり、、、建築を志す人間にとって、何物にも代えがたい至福の時間です。

心豊かになる家をつくりたい。改めてそう実感する二日間でした。

盲目の人々|見学会の御礼に代えて

2018.10.08

現代美術作家ソフィ・カルの作品に「盲目の人々」というものがあります。

これは生まれつき視覚の無い方々に「あなたにとって美とは何ですか?」と問うものです。とても残酷な質問にも思えるのですが、目の見えない方はこの質問にとても深い回答をされるそうです。

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Q.あなたにとって「美」とは何ですか?

A.私にとっての「美」とは海です。或いは緑です。或いは魚です。或いは毛皮です。星空です。或いは羊。或いは白という色です。

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私たちはどうしても視覚に頼って、「美」を頭だけで理解しようとしがちですが、実際には第六感までの全てが「美」を感じる情報源となっています。

建築設計は未だ存在しないものを「図面」という視覚に頼った情報に変換する作業です。しかしながら、その図面には音・におい・肌触り・揺らぎ・奥行き・記憶など全てに想いを馳せ、それらを落とし込まなければなりません。

西石井の家の設計を通して、そんなことを考えました。そして、その漠然とした想いが建築に表現され、来場いただいた皆様に少しでも感じていただけたなら幸いです。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。そして何より見学会にご協力いただいた建主さま、本当にありがとうございました。