Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

建主さんと小魚釣り

2018.11.20

先日、長女と松前のひょこたん池公園付近を夕暮れ時散歩していたら、水路にものすごい数の小魚がいるのを発見。現場進行中の建主さんに早速メールし、家族みんなで釣りしませんか?とお誘いしたところ、快諾頂き、ようやく昨日決行してきました。

当日は近くのパンメゾンでパンを買い、家族共々お外でランチ。そして、私が釣具屋で買ってきた針と糸をそこらの木の枝につけて、挑戦。7匹釣れましたが、これは面白い。。。

私自身に5歳と2歳の娘がおり、建主さんのお子さんと年齢層が近い場合が多く、家づくり以外のことでも結構話が弾んだりします。

素敵な休日でした。

BBQ@市坪の家

2018.11.17

市坪の家の建主さんにご招待いただき、BBQ!久しぶりにお邪魔しましたが、本当に素敵に住みこなしていらっしゃって、嬉しい限りです。家づくりを終えた後もこうやって毎年家族ぐるみで関係が続けられるのは本当に幸せなことです。息子さんも打合せをしてた頃からすると本当に大きく立派になっていて驚きです。

今、多くの皆さまからお問合せやご依頼を頂けているのも、愛媛での実績の全く無かった頃の私に、市坪の家の建主さんが勇気をもって賭けて下さったからこそ。改めて感謝の気持ちを想いおこしました。

建築家展・高知

2018.11.12

週末は高知県立美術館での「建築家展」へ二日間出展させていただきました。初めての試みで緊張しましたが、多くの方にお越しいただき、これまでの仕事を見ていただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。見学会はだいぶ慣れたので結構お話しできるのですが、環境が変わるとどうにも緊張してしまいます。

家族も連れて行っていたので、夜は結婚記念日も兼ねて、高知市内で打上げ。松山でいつもお世話になっている先輩の弟さんのお店ということでご紹介いただいた「利他食堂」さん。愛南町のとは違ったふわりと仕上がったカツオに土佐ジローの刺身は特に逸品です。

竹林寺へも早朝に行ってきました。これで三度目ですが、何度行っても感動します。何も拒まない、誇張もしない、それでいて優美。ゆっくり一時間ほどぼんやりと佇んできました。

見学会御礼|心豊かな静かな時間

2018.11.04

「稲荷の家・秋の見学会」も無事終了しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。建築は写真だけでなく、実際に空間に身を置いて五感で感じていただくものだと思っています。何かしら皆さまの心に響くものがあったなら幸いです。

皆さま、思い思いにゆったりと過ごされている様子で私も嬉しく思いました。あまりかしこまった会じゃなくて、子供たちは縁側でおもちゃで遊んでいたり、私に至っては床に胡坐をかいて座っていたり(笑)とリラックスした設えにできたのも良かったですね。静かにゆっくり木漏れ日の揺れる様子を眺めたり、滑らかで艶のあるフローリングにゴロンとするのは本当に心地よいです。

実は、、、見学会を一番楽しんでいるのは私です。一日中家にいて、色んな時間ごとの陽のいり具合を眺めたり、周囲の鳥の声や草木の揺らぐ音に耳を澄ませたり、、、建築を志す人間にとって、何物にも代えがたい至福の時間です。

心豊かになる家をつくりたい。改めてそう実感する二日間でした。

盲目の人々|見学会の御礼に代えて

2018.10.08

現代美術作家ソフィ・カルの作品に「盲目の人々」というものがあります。

これは生まれつき視覚の無い方々に「あなたにとって美とは何ですか?」と問うものです。とても残酷な質問にも思えるのですが、目の見えない方はこの質問にとても深い回答をされるそうです。

・・・・・・・

Q.あなたにとって「美」とは何ですか?

A.私にとっての「美」とは海です。或いは緑です。或いは魚です。或いは毛皮です。星空です。或いは羊。或いは白という色です。

・・・・・・・

私たちはどうしても視覚に頼って、「美」を頭だけで理解しようとしがちですが、実際には第六感までの全てが「美」を感じる情報源となっています。

建築設計は未だ存在しないものを「図面」という視覚に頼った情報に変換する作業です。しかしながら、その図面には音・におい・肌触り・揺らぎ・奥行き・記憶など全てに想いを馳せ、それらを落とし込まなければなりません。

西石井の家の設計を通して、そんなことを考えました。そして、その漠然とした想いが建築に表現され、来場いただいた皆様に少しでも感じていただけたなら幸いです。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。そして何より見学会にご協力いただいた建主さま、本当にありがとうございました。

西石井の家|左官工事

2018.09.13

今日は左官さんが10人以上入って一斉に仕上工事。外壁はそとん壁の掻き落とし仕上げ。ふわりと優しく、温かみのある仕上がりに思わずうっとりします。掻き落としの作業はずっと眺めていたくなるような魅力があります。

建主さまにも現場に来ていただき、仕上がり具合をお見せしたり、左官のあれこれについてお話をしました。現場で一緒にお話しできる機会をたくさん設けて頂き、嬉しい限りです。

内部の左官工事も同時進行中。塗り具合を左官さん、私、建主さまで一緒に検討しました。ある程度意向を伝えたら、やっぱり最後は職人さんを信頼してお任せするのみです。皆さんとても気さくな方たちばかりでありがたいです。

毎日現場が楽しみでしょうがないです。明日は浴室の石貼り工事。これもまた楽しみです。

城辺の家|上棟

2018.09.11

城辺の家が無事上棟しました。室内も切妻型の勾配天井とし、中間に受梁や束を設けたくなかったので、10M弱の高強度の棟木をかけました。このスケールの住宅にしては圧巻のサイズの棟木に胸が躍ります。

連日雨続きだったのが、嘘のように爽やかな建方日和でとても気持ちの良い一日。初めての愛南町の物件ということで、初めてのお付き合いとなる工務店さんですが、大工の皆さんをはじめ、見ていて心地よいチームワークにこちらも安心。これから始まる内部造作も楽しみです。

職人の皆さま、ありがとうございました。
建主さま、本日はおめでとうございました。

天窓の光

2018.09.06

西石井の家も間もなく木工事が終わり、仕上工事に進みます。狙い通りの光が取り入れられていることを確認し、安心。

天窓も美しい光が落ちてくるよう納まりを密に検討しています。個人的には人が常時いるようなところではなく、部屋の隅とか廊下・階段のようなところに配置するのが良いと思っています。光の美しさだけでなく、リモコンで開閉し夏場の熱気を逃すのにも効果的です。

写真は階段室につけた天窓。これから漆喰で壁を仕上げます。漆喰の質感が天窓の光によって、より魅力的になっていくことを期待しています。

塩屋の家|上棟

2018.08.27

塩屋の家が無事上棟しました。農家住宅でほぼ平屋の低い建物ですが、屋根が大らかで清々しいです。屋根の美しさはとても大切なことです。垂木のかかった瞬間が私は一番好きですね。暑い中、作業してくださった職人の皆さま、本当にありがとうございました。

西石井の家・建方

2018.07.02

本日、西石井の家が無事上棟しました。現場に入ってくださった皆さま、暑い中ありがとうございました。

建主さんも現場を見て、よりイメージが湧いたようで、楽しみにしておられるご様子。いよいよ木工事、私もワクワクしています。

城辺の家・地鎮祭

2018.06.29

設計を進めてきた「城辺の家」ですが、地鎮祭と契約を同日に行いました。城辺というのは愛媛の最南端・愛南町の地名です。

雨と強い風の中の地鎮祭でしたが、なんとも愛南町らしい感じで心に残る地鎮祭でした。雨の地鎮祭、初めてでしたが良いですね。

その後、工務店さんの事務所でご契約。作業場を見せてもらいましたが、大工さんが別の現場の木材を刻んでいらっしゃいました。建主さんにこういう現場をみていただくのは大切です。

契約後は建主さんと深浦漁港でカツオを食べに。やはり愛南町のカツオは絶品。現場に行く楽しみの一つでもあります。

本日はおめでとうございました。

心を通わせること

2018.06.28

設計を進めてきた「塩屋の家」も昨日ようやく工務店さんと工事請負契約を交わすことができました。

契約後は近くの居酒屋に場所を移して、建主さん・工務店の監督さん・私で一緒に夕食を食べました。始めは少し緊張気味でしたが、プライベートな話も進んでくると次第に打ち解けてきて、本当に楽しい時間を過ごすことができました。

紙面上の契約だけじゃなくて、きちんと人となりが見えて、心の通い合う家づくりにしていきたいですね。これからも建主さんには色んな職人さんに触れてもらう機会を作っていこうと思っています。