Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

家族の風景

2019.01.14

香川に引き続き、昨日も新しく設計のご依頼を頂いているお客さんの土地を見に行かせて頂きました。「稲荷の家」「塩屋の家」を見学に来ていただく中で気持ちを固めて下さったようです。嬉しい限り。ご夫婦・お母さま共、とても品の良いお方で見習いたいです。

これまでたまたま郊外の開けた土地が多かったですが、今回は周囲を建物に囲まれた街中での計画です。どんな敷地であっても、必ず内なる心が開かれていくような空間を作りたいと思っています。内向的でありながら、窮屈でなく、静けさをたたえたような、、、光を内側に包み込むような。漠然とそんなイメージが浮かんでいます。

今日、お客さんとあれこれとお話ししながらふと思ったのは、現在設計中のお客さんも含め、これまでのどの方も、「なんだか、いい夫婦だな」ということ。夫婦間のコミュニケーションが円滑で、いい距離感というか、空気感というか。。。

西下家も良い家族にしていきたいなと改めて思った一日でした。

2019|本年もよろしくお願い致します

2019.01.04

明けましておめでとうございます。皆さま穏やかな年末年始を過ごせましたでしょうか?私は家族を連れてレオマワールドに行ってきました。初めての遊園地に娘たちも大喜び。そのはしゃぎっぷりに心癒されました。

「圧倒的な情熱」

今年の私のテーマです。精神論的な表現になってしまいますが、自分の若さと情熱に自信を持ち、謙虚に精一杯駆け抜けたいと思います。

今現在、本当に多くの皆さまから設計のご依頼やご相談を頂いており、数か月お待たせしてしまっている方々もおられます。お声がけ頂けるだけでも本当にありがたいこと。必ず、必ず期待に応えたい。

東京から愛媛に戻り、3年が経ちました。事務所の体制もキチンと整え、関わる皆さまから多くの刺激と学びを得つつ、邁進します。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2018|御礼と振り返り

2018.12.28

あっという間の一年でした。今年も本当に多くのご縁を頂き、満足のいく家づくりができました。支えて下さったすべての方々に御礼申し上げます。

どのプロジェクトにも想い入れがありますが、やはりこの一年はHPを完成させたことが大きな節目になったように思います。特にコンセプト文は何年もかけて練り上げてきた、自分の建築に対する想いを詰め込んだものです。完成したどのプロジェクトも全てこの考えに沿って、作り上げることができましたし、これからの自分の大きな指針になっていきます。強い想いと情熱を込め、熟考に熟考を重ね、できあがっている文章です。

自分の考えをきちんと文章化して、宣言することは私にとってとても大切なこと。しかし、今あえて言うならば、自分の言葉で自分を縛り付けることなく、自由な発想でもっと新しい挑戦を続けていこうとも思っています。一見矛盾しているようですが、これもまた素直な想いです。

年末年始は12/29~1/3でお休みをいただきます。思いっきり駆け抜けてきましたが、一旦クールダウンして、しっかり未来を見据えようと思います。皆さまも素敵な年末年始をお過ごしください。

見学会御礼|晴れを祈っていたけれど・・・

2018.12.23

塩屋の家・完成見学会も無事終了しました。今回も本当に多くの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました。初めてお会いする方はもちろんのこと、見学会のリピーターさん、これまでの建主さん、設計中の建主さんもたくさんお越し頂きました。

見学会中は晴れたり、雨が降ったり、変わりやすいお天気でした。見学会中ずっと家にいて改めて気付いたのは雨の日の素晴らしさ。樋無しの軒先から雫が落ちるのを眺めたり、砂利に落ちた雫の弾ける音にじっと耳を澄ませる時間は、とても静かで心が安らぎます。見学会が始まるまでは晴れを祈っていたけれど、雨が降って本当に良かった。晴れ間には土間に射す暖かな木漏れ日が静かに揺れ、これもまた素敵な時間。一日中、心が癒されっぱなしでした。

草木の芽吹く春。静かな緑陰の夏。秋枯れ色の秋。葉が落ち低い高度の日差しの入る冬。
それぞれ楽しみです。

見学に来ていただいた西石井の家の建主さんからは「引っ越して数か月ですが、毎日新鮮な発見があり、住むのが楽しいです。ありがとうございます。」と嬉しいラインを頂きました。この家の建主さんもきっとこれから色んな発見に満ちた毎日を送ってくださることでしょう。

最後に。このような見学会をさせて頂いた建主さんに心より感謝いたします。塩屋の家の建主さんもこれまでの見学会を経て、設計のご依頼を決めて下さった方です。これからも縁を紡いでいけるよう、心豊かで奥行きのある家づくりを続けていきます。引っ越しが落ち着いたころに家族を連れて遊びにいきますね。

建築家展・高知

2018.11.12

週末は高知県立美術館での「建築家展」へ二日間出展させていただきました。初めての試みで緊張しましたが、多くの方にお越しいただき、これまでの仕事を見ていただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。見学会はだいぶ慣れたので結構お話しできるのですが、環境が変わるとどうにも緊張してしまいます。

家族も連れて行っていたので、夜は結婚記念日も兼ねて、高知市内で打上げ。松山でいつもお世話になっている先輩の弟さんのお店ということでご紹介いただいた「利他食堂」さん。愛南町のとは違ったふわりと仕上がったカツオに土佐ジローの刺身は特に逸品です。

竹林寺へも早朝に行ってきました。これで三度目ですが、何度行っても感動します。何も拒まない、誇張もしない、それでいて優美。ゆっくり一時間ほどぼんやりと佇んできました。

見学会御礼|心豊かな静かな時間

2018.11.04

「稲荷の家・秋の見学会」も無事終了しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。建築は写真だけでなく、実際に空間に身を置いて五感で感じていただくものだと思っています。何かしら皆さまの心に響くものがあったなら幸いです。

皆さま、思い思いにゆったりと過ごされている様子で私も嬉しく思いました。あまりかしこまった会じゃなくて、子供たちは縁側でおもちゃで遊んでいたり、私に至っては床に胡坐をかいて座っていたり(笑)とリラックスした設えにできたのも良かったですね。静かにゆっくり木漏れ日の揺れる様子を眺めたり、滑らかで艶のあるフローリングにゴロンとするのは本当に心地よいです。

実は、、、見学会を一番楽しんでいるのは私です。一日中家にいて、色んな時間ごとの陽のいり具合を眺めたり、周囲の鳥の声や草木の揺らぐ音に耳を澄ませたり、、、建築を志す人間にとって、何物にも代えがたい至福の時間です。

心豊かになる家をつくりたい。改めてそう実感する二日間でした。

西石井の家|左官工事

2018.09.13

今日は左官さんが10人以上入って一斉に仕上工事。外壁はそとん壁の掻き落とし仕上げ。ふわりと優しく、温かみのある仕上がりに思わずうっとりします。掻き落としの作業はずっと眺めていたくなるような魅力があります。

建主さまにも現場に来ていただき、仕上がり具合をお見せしたり、左官のあれこれについてお話をしました。現場で一緒にお話しできる機会をたくさん設けて頂き、嬉しい限りです。

内部の左官工事も同時進行中。塗り具合を左官さん、私、建主さまで一緒に検討しました。ある程度意向を伝えたら、やっぱり最後は職人さんを信頼してお任せするのみです。皆さんとても気さくな方たちばかりでありがたいです。

毎日現場が楽しみでしょうがないです。明日は浴室の石貼り工事。これもまた楽しみです。

城辺の家|上棟

2018.09.11

城辺の家が無事上棟しました。室内も切妻型の勾配天井とし、中間に受梁や束を設けたくなかったので、10M弱の高強度の棟木をかけました。このスケールの住宅にしては圧巻のサイズの棟木に胸が躍ります。

連日雨続きだったのが、嘘のように爽やかな建方日和でとても気持ちの良い一日。初めての愛南町の物件ということで、初めてのお付き合いとなる工務店さんですが、大工の皆さんをはじめ、見ていて心地よいチームワークにこちらも安心。これから始まる内部造作も楽しみです。

職人の皆さま、ありがとうございました。
建主さま、本日はおめでとうございました。

塩屋の家|上棟

2018.08.27

塩屋の家が無事上棟しました。農家住宅でほぼ平屋の低い建物ですが、屋根が大らかで清々しいです。屋根の美しさはとても大切なことです。垂木のかかった瞬間が私は一番好きですね。暑い中、作業してくださった職人の皆さま、本当にありがとうございました。

西石井の家・建方

2018.07.02

本日、西石井の家が無事上棟しました。現場に入ってくださった皆さま、暑い中ありがとうございました。

建主さんも現場を見て、よりイメージが湧いたようで、楽しみにしておられるご様子。いよいよ木工事、私もワクワクしています。

城辺の家・地鎮祭

2018.06.29

設計を進めてきた「城辺の家」ですが、地鎮祭と契約を同日に行いました。城辺というのは愛媛の最南端・愛南町の地名です。

雨と強い風の中の地鎮祭でしたが、なんとも愛南町らしい感じで心に残る地鎮祭でした。雨の地鎮祭、初めてでしたが良いですね。

その後、工務店さんの事務所でご契約。作業場を見せてもらいましたが、大工さんが別の現場の木材を刻んでいらっしゃいました。建主さんにこういう現場をみていただくのは大切です。

契約後は建主さんと深浦漁港でカツオを食べに。やはり愛南町のカツオは絶品。現場に行く楽しみの一つでもあります。

本日はおめでとうございました。

西石井の家・地鎮祭

2018.05.31

「西石井の家」着工です。

建主とは9月に初めて出合い、ようやくここまで漕ぎつけました。わずか24坪の土地に延床面積20坪弱、しかも家族4人で住まう小さな家を建築します。小さいからこそ濃密な設計内容になり、建主にも本当に多くのお力添えを頂きました。地鎮祭を経て、改めて気が引き締まります。