Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

ウッドデッキでBBQ

2020.03.23

窓を開け放しても気持ちの良い季節になりましたね。

先日、塩屋の家の建主さんをご招待して、BBQをしました。子供たちが緊張してしまうかなと思いましたが、すんなり打ち解けてくれて、賑やかな会になりました。

家づくりが終わった後もこうやって関係が続けられることをとても嬉しく思います。次回、塩屋の家のお庭でもBBQをすることになりました。お誘い楽しみだなぁ!

春のお便り

2020.03.10

西石井の家の建主さんより時折ラインで写真が届きます。ツバキが綺麗に咲いたこと、窓辺に飾られた小物たち、デッキにテーブルを出して寛いでいる様子など、こちらも心が温かくなります。他の建主さんそれぞれにSNSなどで暮らしの様子をアップして下さっていて、それを見るにつけ、嬉しくなります。

私の家づくりには庭を欠かせないものとして取り入れていますが、自然に対して抱く愛着は計り知れないものがありますね。特に春は芽吹きの季節。豊かな暮らしってこういうことだよなぁ。

竣工祝い|遠く仙台より

2020.02.12

ずっと以前に建築の相談を受けていた仙台の方から「HPを見て」とのことで竣工祝いが届きました。地元のお酒とお米でしょうか。

このプロジェクトは想定していた土地が建築基準法上、基本的に建築不可の土地であることや様々な事情が重なり、一旦家づくり自体、見送るという形になりました。

初めて問合せをくださった時のひたむきな想いに私も心打たれ、このプロジェクトをどう成就させるか、一生懸命に悩みました。複雑な土地の条件、地域性、遠距離コミュニケーションの在り方、1回あたり10万近くかかるであろう交通費のこと。。。プロジェクトが見送りになった後も、時折メッセージをくださったり、インスタグラムで応援してくださったり。お互いに直に会ってはいなくとも、なんだか心が通じるような、そんな風に思っていました。

共に家づくりをすることは叶わなかったけれど、とても嬉しい。こういう出会いのために生きているような気がします。

手紙の最後には「今年の目標は愛媛に行くこと!」とまで。ぜひ、お越しくださいね。

遠く愛媛より、ありがとうございました。

共に学ぶ

2020.01.27

先日、いつもお仕事をご一緒頂いている工務店の監督さんと一緒に香川県まで勉強に行ってきました。

まずは自分が進めている現場へ。ここの施工は気密断熱工事にとても力を入れている現地の工務店さんで、現場に入った瞬間、その細やかな施工に驚かされます。愛媛の監督さんと共にディテールを研究し、検証しました。

2020|仕事始め

2020.01.04

明けましておめでとうございます。
本日より仕事始めです。

気持ちを新たにこの一年もぶれることなく真っすぐと進みます。ご依頼頂く方や出合う皆さま一人一人にキチンと寄り添い、美しく豊かな暮らしを提案できるよう邁進します。

本年もよろしくお願いいたします。

宮内の家|引渡し

2019.12.15

遂にこの日がやってきました。喜ばしい日でありつつも、手塩にかけて育ててきた我が子が巣立っていくような寂しさも感じます。穏やかで丁寧なご主人と真っすぐに優しい奥様に支えられ、ここまで来れました。小さな娘さん二人も「西下さ~ん!」といっぱい呼んでくれ、引渡し前には一緒にかくれんぼをしたり、家の周りを探検したりと懐いてくれた様子。可愛らしい。

最後に御礼にとビールまで頂きました。プレミアム。。。

私からもお祝いにとモスチキンチケットとメッセージを。年末年始のお供に是非。(西石井の家の建主さんがモス関係の方で毎年求めさせて頂いています。)

自分自身も家づくりを経験したばかりからでしょうか。何かこう溢れてくる想いがあります。建主さんのこれからの引っ越しのこと、初めて新しい家で寝る時のそわそわした感じ、期待と共にきっとまだまだ不安もあることでしょう。

長きにわたって関係を築いてきた仲です。これからもどんな不安や疑問にも寄り添いたいし、暮らしの愉しさも共有していきたい。最後の最後まで真っすぐに私を信じて下さり、ありがとうございました。

出作町の家|上棟・餅まき

2019.12.03

香川県で設計を進めていた「出作町の家」も遂に上棟。二日目には餅まきをしました。

ご近所の皆さん、友人、親族など多くの方々に祝福され、西の夕空に子供たちの「お餅くださ~い!」の声が響き渡る。なんとも美しい光景。

初めてお会いした時のこと。打ち合わせの度に香川から愛媛まで足を運んでくださったこと。一緒にお花見をしたり、ランチに出かけたり。餅まき前夜には焼き鳥をご馳走になったり。。。色んな思い出がよみがえります。

こんな素晴らしい体験を共有させてくださった建主さんに感謝。

針田町の家|上棟

2019.10.22

また一つ、建て方を終えることができました。宮内の家の建て主さんと同様に、これまでのほぼ全ての見学会にお越しくださり、土地探しからゆっくりと関係を育み、設計をご依頼頂きました。建て方にも見学に来て下さりましたが、まだまだ小さい赤ちゃんだった印象のお子さんもしっかりと歩くようになっていて、これもなんだか嬉しい。

設計中も細かな要望はほとんどなく、「基本的にお任せ」という感じで接してくださりました。これも設計を開始するまでに多くのコミュニケーションや共有の空間体験を積み上げてこれたからこそ。価値観を共有して、家づくりを進められることを本当に嬉しく思います。

いよいよ木工事。また気を引き締めて現場に臨みます。

星岡の家|着々と

2019.09.16

実は自邸を進めています。

小野川沿いの緑を綺麗に縁取ることができました。デッキとルーバーが完成し、「ここなら安心して暮らせる」という実感が湧いてきました。私の娘二人にも頻繁に現場を見せに行っています。これから住み暮らす家。工事に携わる多くの方の想いと汗が積み重なり、少しずつ出来上がっていることを、朧気でもいいので感じて欲しい。

工程通り進めば11/23,24で見学会を行います。改めてこのブログでご案内します。是非ご来場いただけたらと思います。

意志は持ちながら、不確かさを受け入れる

2019.08.29

うず高く積まれた原板の中から選木。今回は奄美大島の琉球松。自分自身で木の重みを感じ、汗を流して、素材と向き合い、墨付けをします。偶然にも材木屋の家系に生まれ、このような機会に恵まれていることに感謝。

選ぶとは言え、結局は製材してみないとどのような木目が生まれるかは分からない。しかしその不確かさこそ美しさだと思う。デザインの意図も大切だが、自然の不確かさを受け入れ、一期一会の出会いに感謝することも大切。

現代の建築はともすれば「なんでもできる」という感覚に陥りがちだ。あらゆる設備や技術を持って、自然を捻じ曲げることもできるかもしれないが、そこにはどうしても不自然さが付きまとう。

完璧な家は幸せな家か?

2019.07.31

仮に建て主の希望通りの完璧な土地があり、建て主のすべてのリクエストを盛り込んだ欠点のない家ができたとします。果たして、この家は本当に豊かな家になるでしょうか。

設計事務所を開設した初期の頃、僕はこれに近い体験をしたことがあります。建て主の希望と思いを全面的に取り入れ、まさに「希望通りの住まいが実現した」と思われた家がありました。しかし建て主は、あろうことか「自分の思ったように作ってもらって何も言う事はないが、どうもピンとこない」と言うのです。建て主の要望に沿って忠実に設計した家だったにもかかわらず、どうしてそのように感じられたのでしょうか。

宮内の家|地鎮祭

2019.06.29

宮内の家の地鎮祭を執り行いました。

稲荷の家の見学会をきっかけに知り合い、上吾川・西石井・塩屋とすべての見学会に参加してくださりました。いつもとても丁寧で優しい雰囲気で接して下さるご夫婦に、私も穏やかな気持ちで設計にかかることができました。

地鎮祭では小さな娘さん二人ともしっかりと拝礼している姿がなんとも可愛らしく、その丁寧な雰囲気はご両親に似たのだな~なんてぼんやりと見ておりました。

私自身としては非常にプランニングに苦戦した物件で、設計中何度も繰り返し現地に赴き、朝昼晩、じっくりと敷地に向き合ってきました。いよいよ現場のスタート。改めて腰を据えて取り組みたいと思います。