Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

塩屋の家|春の竣工写真

2019.05.29

昨年末に完成した「塩屋の家」ですが、GW前の新緑の綺麗な季節に再度撮影させていただきました。

深い軒の出が日射しを和らげ、茂った枝葉が静かな緑陰をもたらします。建主さんの生活感も加わり、素敵な写真になったと思います。

是非ご高覧ください。

好きなことと好きなことが繋がっていく

2019.05.22

先日、しゅんしゅんさんの展示があったギャラリーのオーナーさまより櫻井焙茶研究所さんのワークショップのご案内を頂きました。櫻井さんのことは元々自分も知っていて、東京のお店にも行ったことがあったので、この奇遇に驚くと共に、「これは是非!」と飛んでいきました。今回は妻も連れて、日本茶のワークショップ→御茶屋跡(ギャラリー)での展覧会→夜のトークショーという、過密で充実した一日でした。

GW見学会御礼|稲荷の家

2019.05.06

「稲荷の家・GW見学会」も無事終了しました。両日とも穏やかな好天に恵まれ、心地よい時間を過ごして頂けたと思います。

個別相談を申し込んでくださった方、八幡浜や新居浜など遠方からお越しいただいた方、見学会のリピーターさん、ずっとHPを拝見いただいていて今回初めて来られた方など、いろんな出会いがありました。

手で考える

2019.04.22

頭で考えるのではなく、手や体で考える。
頭で考えたことを手で描き起こすのではなく、手の動きが先行して、その後に思考を展開していくような感じです。

原寸で考える

2019.04.15

パソコンの画面上の図面に没頭していると、ついスケール感を忘れてしまいがち。どんな些細なことでも、気になったら原寸で考えるようにしています。

GW住宅見学会|稲荷の家

2019.04.15

<GW住宅見学会>

期間|5/3(金)・4(土)
時間|10:00~15:00(予約不要)
場所|伊予市稲荷555-3

稲荷の家も完成して1年半が過ぎようとしています。自然素材ならではの経年変化の美しい風合いや実際に住まわれているリアルな状態を見て感じていただければと思います。

予約不要ですのでふらりとお立ち寄りいただき、ゆっくりと佇んでいってください。皆さまのご来場、お待ちしております。

<個別相談会>

見学会の前後で1時間程度の個別相談会を実施します。各一組限定、前日までの完全予約制です。見学会中はどうしても来場者様で混みあうことがあります。具体的に家づくりを検討中の方で、落ち着いてお話をご希望の方はHP内の「Contact」よりご予約下さい。

①5/3(金)8:30~10:00
②5/3(金)15:00~17:00
③5/4(土)8:30~10:00
④5/4(土)15:00~17:00

建主さんより|西石井の家

2019.04.03

西石井の家の建主さんより。

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4月に入り朝のテラスが気持ちいいです。植栽も成長していい感じになってきました。次の作品が楽しみですね。頑張ってください。家の前を通ることがあれば、気軽に声かけてくださいね。

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嬉しいメッセージと共に写真がいくつか。デッキにテーブルを出して朝のコーヒーでしょうか。羨ましい限りです。

韓国版木造住宅の教科書

2019.04.01

愛媛県が発行元となる、韓国向けの「柱と梁でつくる木造住宅の教科書」という本に稲荷の家を取り上げていただきました。この本一冊で工法・構造・仕上など、軸組み工法の一連の流れが分かるようになっています。図解や現場写真も多く、とても分かりやすい本に仕上がっています。

2019.03.11

週末に私の大好きな素描家・しゅんしゅんさんの個展に岡山までいってきました。

しゅんしゅんさんの繊細な線はとても美しく、心が静かになります。「線のWorkshop」ということで、只々静かに線を引きながら、その最中に揺れる心の動きを見つめるという企画にも参加してきました。

宮城県塩竈市

2019.03.03

宮城県塩竈市の方から設計のご相談を受けています。あまりに自分の想像の外側にある出来事で最初は正直、戸惑いましたが、お話を伺うにつれ、非常に前向きに依頼を検討してくださっている様子が伝わり、私も心が固まりました。この人のために一生懸命取り組もうと。

愛媛と宮城。思いもよらないご縁が生まれそうです。こんなに遠く離れた地のまだまだ駆け出しの若い私に想いを寄せてくださり、心が燃えない訳がありません。

伊丹十三記念館|収蔵庫特別公開

2019.03.02

私の大好きな建築の一つに伊丹十三記念館というのがあります。何か設計に悩むことがある時は、ふらりと立ち寄り、中庭やカフェでぼんやりと考え事をします。頻繁に行くため、年間パスポートを持っているのですが、会員限定で普段非公開の収蔵庫の公開がされたので、行ってきました。

目的と手段

2019.02.14

昨日の投稿の続きです。

例えば、ご要望のなかには「屋上緑化」がありました。しかし、私はあえて屋上緑化を計画には取り入れませんでした。要望を鵜呑みにして捉えるなら、これは条件違反です。

しかし、屋上緑化は「目的」ではなく「手段」です。ヒアリングしながら、おそらく目的は「外部との繋がり感」や「ヒューマンなスケール感」なんだろうなと感じていました。その目的をかなえる手段は必ずしも屋上緑化であるとは限りません。

私からの提案は地面に根差した北側の静かな庭です。結果はこれを驚きながら喜んで受け入れて下さいました。

このように一つ一つの要望に対して、お客さんの言葉を鵜呑みにすることなく、本質をとらえ直すことこそ建築家の職能だと思っています。お客さんの要望を仮に100%そのまま具現化したとしても、決してそれはお客さんの100%の満足にはならないのです。

私が初めてのお客さんと面談する際、必ず要望書を書いて来てもらうようにお願いしています。その際、よく「目的と手段」ということをお話させていただきます。

要望というと「子供部屋は何畳で、シューズクロークとパントリーがあって、、、」と具体的なことを書いてしまいがちですが、それはあくまで手段です。目的に焦点を当てて物事を考えていけば、もっと良い別案が生まれる可能性が広がりますよね。

こんな風に建築家との対話を通じて、新たな価値観を築いていく。出来上がる家はもちろんのこと、こういう体験そのものも家づくりの目的の一つに成り得るような気がしています。