Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

出作町の家|上棟・餅まき

2019.12.03

香川県で設計を進めていた「出作町の家」も遂に上棟。二日目には餅まきをしました。

ご近所の皆さん、友人、親族など多くの方々に祝福され、西の夕空に子供たちの「お餅くださ~い!」の声が響き渡る。なんとも美しい光景。

初めてお会いした時のこと。打ち合わせの度に香川から愛媛まで足を運んでくださったこと。一緒にお花見をしたり、ランチに出かけたり。餅まき前夜には焼き鳥をご馳走になったり。。。色んな思い出がよみがえります。

こんな素晴らしい体験を共有させてくださった建主さんに感謝。

住宅見学会|建築士の自邸

2019.10.22

<住宅見学会・建築士の自邸>
期間|11/23(土)・24(日)
時間|10:00~17:00(予約不要)
場所|松山市星岡4-20-10

針田町の家|上棟

2019.10.22

また一つ、建て方を終えることができました。宮内の家の建て主さんと同様に、これまでのほぼ全ての見学会にお越しくださり、土地探しからゆっくりと関係を育み、設計をご依頼頂きました。建て方にも見学に来て下さりましたが、まだまだ小さい赤ちゃんだった印象のお子さんもしっかりと歩くようになっていて、これもなんだか嬉しい。

設計中も細かな要望はほとんどなく、「基本的にお任せ」という感じで接してくださりました。これも設計を開始するまでに多くのコミュニケーションや共有の空間体験を積み上げてこれたからこそ。価値観を共有して、家づくりを進められることを本当に嬉しく思います。

いよいよ木工事。また気を引き締めて現場に臨みます。

理想のいえ・くらし|14ひきの○○

2019.10.04

大好きな絵本、「14ひきの○○」。子育て世代の方は特にご存知の方も多いかもしれません。私もよく自分の娘たちに読んで聞かせています。

ねずみの大家族の物語ですが、このねずみたちの家とそこでの暮らしぶりがなんとも豊かで素晴らしい。素朴で、優しくて、温かくて、本当に大事なことが詰まっている。

家づくりについて、今の世の中に色んな情報が溢れかえっています。煩悩に振り回されそうな時、何を目指していけば良いのか思い悩んだ時、ふと原点に立ち返れるような、そんな絵本です。

家づくりを始めようという時、私自身ついつい具体的な話ばかりしてしまいそうになる時があります。でも、本当に建主さんと共有しないといけないのは、考え方の「根っこ」の部分なんですね。

どんな空間にいる時、気持ちいいのか。日々の暮らしの中でどんな瞬間にささやかな幸せを感じるのか。そんなぼんやりとした話をいっぱいしたいなぁと思う。

星岡の家|着々と

2019.09.16

実は自邸を進めています。

小野川沿いの緑を綺麗に縁取ることができました。デッキとルーバーが完成し、「ここなら安心して暮らせる」という実感が湧いてきました。私の娘二人にも頻繁に現場を見せに行っています。これから住み暮らす家。工事に携わる多くの方の想いと汗が積み重なり、少しずつ出来上がっていることを、朧気でもいいので感じて欲しい。

工程通り進めば11/23,24で見学会を行います。改めてこのブログでご案内します。是非ご来場いただけたらと思います。

稲荷の家|HouseArch(見學館)掲載

2019.09.02

HouseArch(見學館)に「稲荷の家」を掲載頂きました。台湾のメディアですが、日本でもグッドデザイン賞を受賞されているようで、とても美しいウェブサイトです。

最近、海外からのプレスリクエストが増えてきて、なかなか全てにはご対応できていないのですが、嬉しい限りです。英語でのやり取りにも慣れてきました。

海外の方にとってこの建築がどう響くのか、機会があれば読者の声を聴き、勉強させていただきたいものです。

意志は持ちながら、不確かさを受け入れる

2019.08.29

うず高く積まれた原板の中から選木。今回は奄美大島の琉球松。自分自身で木の重みを感じ、汗を流して、素材と向き合い、墨付けをします。偶然にも材木屋の家系に生まれ、このような機会に恵まれていることに感謝。

選ぶとは言え、結局は製材してみないとどのような木目が生まれるかは分からない。しかしその不確かさこそ美しさだと思う。デザインの意図も大切だが、自然の不確かさを受け入れ、一期一会の出会いに感謝することも大切。

現代の建築はともすれば「なんでもできる」という感覚に陥りがちだ。あらゆる設備や技術を持って、自然を捻じ曲げることもできるかもしれないが、そこにはどうしても不自然さが付きまとう。

建築知識2019年9月号掲載

2019.08.19

建築知識2019年9月号に「上吾川の家」を掲載いただきました。初の全国誌です。編集の方には東京からわざわざお越しいただき、その後も丁寧に取材をしてくださりました。嬉しい限りです。

完璧な家は幸せな家か?

2019.07.31

仮に建て主の希望通りの完璧な土地があり、建て主のすべてのリクエストを盛り込んだ欠点のない家ができたとします。果たして、この家は本当に豊かな家になるでしょうか。

設計事務所を開設した初期の頃、僕はこれに近い体験をしたことがあります。建て主の希望と思いを全面的に取り入れ、まさに「希望通りの住まいが実現した」と思われた家がありました。しかし建て主は、あろうことか「自分の思ったように作ってもらって何も言う事はないが、どうもピンとこない」と言うのです。建て主の要望に沿って忠実に設計した家だったにもかかわらず、どうしてそのように感じられたのでしょうか。

稲荷の家|architecture photo 掲載

2019.07.26

建築系WEBサイト「architecture photo」に稲荷の家をご紹介いただきました。

自分自身、定期的に拝見していた建築系WEBサイトに掲載頂き、とても嬉しく思います。是非ご高覧下さい。

稲荷の家|MOVIE

2019.07.08

稲荷の家の「動画」をWORKSにアップしました。

2017年、ギャラリー間で建築家・堀部安嗣さんの展示が開催され、見に行ってきました。その展示の中で建築の静止動画が放映されていたのですが、それに非常に感銘を受けたことが今回の動画制作のきっかけです。

動画とはその名の通り、動きを映すもの。しかし、その映像はカメラをむやみに動かしたりせず、じっと定点で撮ってありました。対象物も建築という動かないもの。演出されたバックミュージックもない。ただ淡々とシーンが流れるだけ。なぜ私がそこに魅力を感じたのか。

それはただ何事もない静かなシーンの連続の中から、溢れんばかりの光と翳、音(静けさも含めて)、揺らぎ、香りまでもが伝わってきたからです。

「建築とは五感で触れるもの。建築は動いている。」

そう感じました。建築とはあくまで暮らしの背景なんだなと腑に落ちた瞬間でもありました。

皆さんの心に響けば幸いです。是非ご高覧ください。

愛媛イエプロ2020

2019.06.30

イエプロ2020年に「塩屋の家」「西石井の家」「上吾川の家」を掲載頂きました。本日より県内の書店やコンビニなどに並びます。なんと今年の表紙に採用いただきまして、私も驚きというか、恥ずかしいというか。。。

まずは建主さんへ御礼も兼ねて直接お届けに。こうやって形になると嬉しいものですね。

建主さまを初め、工事に携わってくださった皆さま、紙面の編集にあたってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

是非お手にとってご覧ください。