堀江の家訪問
2025.07.25

3月に竣工した「堀江の家」に、
太一さんと「善応寺の家」のご夫婦お二人と
お昼をよばれに遊びに行ってきました。
どちらのクライアントも長い海外生活を
経験されていた境遇が一緒なこともあり、
お互いのお家に遊びに行かれているとのこと。
クライアント同士が仲良くなられていることを知り、
ご縁が広がっているようで嬉しく思いました。

カレーをよばれながら、いつものように旅の話や
海外生活の話を聞かせてもらいました。
スリランカのおおきな野生の猿、
メキシコの治安とローカルフード、
タイでの断食、ドイツで見た農夫が淡々と働く姿、
スペインで飼い犬が逃げた話。
情景を想像して聞いていると、
まるで自分も旅をしているような気分になります。
自分の知らない世界がまだまだあるし、
いつか必ず見てみたい。

このお家にはジャックラッセルテリアが2匹います。
外壁にペットドアを付けていて、
家の中と外を自由に行き来できるように設計しました。
ペットドアは日本ではあまり見かけませんが、
欧米の住宅では一般的なものだそう。
犬の居場所選びは秀逸で、冷房が効いている夏期は、
体温が涼しくなったら外へ陽を浴びに、
程よく温まったらまた部屋の中に帰ってくるみたいです。
庭の芝生を自由にうろうろしたり、
草木の間に分け入って探索したり、
ひとしきり庭も楽しんでくれている様子でした。
フローリングの上、少しひんやりするタイルの上、
寝ころがるところもその都度選んでいて、
たまに庭の土に穴を掘って埋まって
昼寝したりもしているみたいです。
(土の中は外より涼しいのでしょう)

設計時、LDK・土間テラス・庭の関係性を
つくることを一番に大切に考えていましたが、
我々の想定以上に人も犬も空間を使いこなしてくれていました。
素材、軒下空間、陽の当たり方などさまざま考慮したうえで、
多様な居場所をつくれている事を自分の目で確かめる
ことができ、納得感と安心感がありました。
これからも、人と環境の関係性をつくる、
美しい建築をつくっていきます。
有田梨沙子

