Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

散歩

2018.02.15

ここのところ、現調の際に対象となる敷地に滞在する時間よりも、その周辺を散策する時間の方が圧倒的に多くなりました。周囲の街並みとか、点景、街の空気感、光の質感など感じ、ぼんやりとイメージを膨らませながらしながら散歩します。この「散歩」が具体的に設計の何に繋がっているのか、表現するのは難しいですが、なくてはならないものという確信は間違いなくあります。

設計は些細なディティールの積み重ねですが、建築の「質」とか「考え方の方向性」など、もっとぼんやりしたものの中に本質が隠れているように思います。

設計が具体的になるにつれ、些細な部分に捉われ、大きな方向性を見失いそうになる時があります。建築はつまるところ「全体感」が最重要。現調の度に、ふと我に返ります。

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