Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

左官工事

2017.08.23

「稲荷の家」の左官工事が始まっています。写真は土壁の下地で、仕上げは漆喰を掻落します。この家一軒の左官工事の中で何百ℓもの水を使うようです。建築は「防水」が基本ですが、左官壁によって水分が内包されることで、豊かさが増すように思います。やはり人の暮らしの本質的な豊かさには火、水、緑、木材などの「自然のもの」と「人の手仕事」は欠かせないものです。それはいくら洗練された「便利で機能的な」設備機器でも得ることはできません。

夜には左官職人の皆さんとお酒を酌み交わし、熱く語り合うことが出来ました。志高く仕事をされている方のお話というのは心に響きます。職人の皆さんと建築士・建主がそうやって心を響かせ合って、良い建築は生まれていくはずです。

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