西石井の家・建方
2018.07.02
本日、西石井の家が無事上棟しました。現場に入ってくださった皆さま、暑い中ありがとうございました。
建主さんも現場を見て、よりイメージが湧いたようで、楽しみにしておられるご様子。いよいよ木工事、私もワクワクしています。
イエプロ2019
2018.06.30
イエプロ2019年に「稲荷の家」を掲載頂きました。書店にお立ち寄りの際は是非お手に取ってご覧ください。
建主様を初め、施工を頂いた株式会社トライアル様、職人の皆様、編集者の皆様、本当にありがとうございました。
ホームページのリニューアル
2018.06.29
ホームページをリニューアルしました。デザインは京都のエコノシスデザインさん。
HP製作を通して、本当に多くの学びを得ることができました。凛としたデザインにまとめ上げていただき、心より感謝いたします。
城辺の家・地鎮祭
2018.06.29
設計を進めてきた「城辺の家」ですが、地鎮祭と契約を同日に行いました。城辺というのは愛媛の最南端・愛南町の地名です。
雨と強い風の中の地鎮祭でしたが、なんとも愛南町らしい感じで心に残る地鎮祭でした。雨の地鎮祭、初めてでしたが良いですね。
その後、工務店さんの事務所でご契約。作業場を見せてもらいましたが、大工さんが別の現場の木材を刻んでいらっしゃいました。建主さんにこういう現場をみていただくのは大切です。
契約後は建主さんと深浦漁港でカツオを食べに。やはり愛南町のカツオは絶品。現場に行く楽しみの一つでもあります。
本日はおめでとうございました。
心を通わせること
2018.06.28
設計を進めてきた「塩屋の家」も昨日ようやく工務店さんと工事請負契約を交わすことができました。
契約後は近くの居酒屋に場所を移して、建主さん・工務店の監督さん・私で一緒に夕食を食べました。始めは少し緊張気味でしたが、プライベートな話も進んでくると次第に打ち解けてきて、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
紙面上の契約だけじゃなくて、きちんと人となりが見えて、心の通い合う家づくりにしていきたいですね。これからも建主さんには色んな職人さんに触れてもらう機会を作っていこうと思っています。
青
2018.06.04
どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。すくえば海は淡く濁った塩水に変り、近づけば空はどこまでも透き通る。人魂もまた青く燃え上るのではなかったか。青は遠い色。
谷川俊太郎「青」
谷川俊太郎さんの詩が好きです。詩という形で表面に現れる部分はほんの僅かですが、そこからすっと奥深い思考にいざなわれる様な感覚がします。
西石井の家・地鎮祭
2018.05.31
「西石井の家」着工です。
建主とは9月に初めて出合い、ようやくここまで漕ぎつけました。わずか24坪の土地に延床面積20坪弱、しかも家族4人で住まう小さな家を建築します。小さいからこそ濃密な設計内容になり、建主にも本当に多くのお力添えを頂きました。地鎮祭を経て、改めて気が引き締まります。
稲荷の家・春の見学会終了
2018.05.07
「稲荷の家」春の見学会も無事終わりました。
今回も本当にたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。完成して半年してからの見学会ということで住まい手の生活感をそのままお見せする見学会になりました。こういうのもリアリティがあって、良いですね。また、生命力に溢れた春のお庭をしっかりと感じて頂けたと思います。
見学会は終了しましたが、こちらの家はご予約いただければいつでも個別にご案内が可能です。今回来れなかった方、写真を見てご興味を持たれた方などお気軽にお問い合わせください。
稲荷の家・住宅見学会のお知らせ
2018.04.19
<住宅見学会のお知らせ>
期間|2018年5月3日(木・祝)~5日(土・祝)
時間|10時~18時(予約不要)
場所|愛媛県伊予市稲荷555ー3
四季を感じ、時を経るごとに美しくなる家。どんな時代の変化や流行にも左右されない、普遍的な暮らしの豊かさについて考える見学会です。住まい手の生活感が建物に馴染み、外壁の板貼りも新築当初と比べて少し落ち着いた風合いになってきたように思います。特に春ということもあり、庭は生命力に溢れ、輝きを増しています。
スタッフも少人数でしっとりと静かな賑わいのある見学会にしたいと思っております。予約不要ですのでふらりとお立ち寄りいただき、ゆっくりと佇んでいってください。美味しい珈琲を飲みましょう。
*日時のご都合の合わない方は別日に個別でご案内も可能です。
上吾川の家・上棟
2018.04.14
「上吾川の家」が昨日無事上棟しました。農地転用もあり、着工までかなり時間がかかりましたが、ようやく。
ツーバイフォー工法ですが、通常スタッドよりあえて短くして階高をぐっと抑えています。軒出は1350mm。潔い佇まいの家になりそうです。
近所の素敵な公園
2018.04.04
近所に素敵な公園を見つけました。 近くに美味しいパン屋があり、 この時期は桜が綺麗なこともあり、家族で頻繁にピクニックにいきます。写真の通り、綺麗な水がこの公園の一番の魅力で、訪れる度に心が洗われるようです。
人が何かを心地いいと思える条件ってそんなに複雑なものじゃなくて、水とか土とか緑とか炎とか、、、そんなものなんじゃないかと思います。人間の意志とかコントロールの及ばない範疇にある「揺らぎ」とか「不確かさ」に僕は安らぎを覚えます。
あまり大それたものじゃなくても、こういったエッセンスを建築にほんの少し添えるだけで、随分と豊かな暮らしになるように思います。
図面という真っすぐな線の集合体を描きつつも、心の中では「柔らかさ」とか「豊かさ」というものに焦点を当て続けたいものです。
わからないことをわかろうとして、でもわからないまま
2018.03.19
知りたいと思っても、相手がはるか遠く高いところにいるので決してわかることができない。わかることはできないとわかっていても、魅力的に存在しているから知りたくなる。
人は古来、この好奇心と探求心によって多くの思想や芸術をつくりあげてきた。ここが科学との違いである。わかってしまいたくないという気持ちが知りたい気持ちの裏側にいつも存在している。
今、建築は不自由だ。芸術的な側面と科学的な側面を同じくらい持ち合わせてはいるけれど、多くの場合は“わかる”ことが求められる。芸術的な側面は置き去りになり、科学的な側面が重視されていく。“そんなことはない”と思いつつも、世の中が建築に期待することの大半が科学的になっているから、知らず知らずの間にその求められていることに忠実に応える癖がついてしまっている。“わからない”とは言えなくなっている。
建築は果たして進歩しているのだろうか。その問いに関して私は、科学的には進歩しているかもしれないけれど、芸術的には後退している、と応える。
~中略~
様々なことが科学的に解明されてきた現代にあっても、依然としてわかろうと思ってもわからないのが“自然”なのではないだろうか。わかろうとすることは大切だと思うけれど、どんなに科学的な技術を駆使しても決してわかるものではないだろうという認識をもち、自然の前に屈する覚悟と準備が必要なのではないだろうか。
わかることを目的にして急ぐのではなく、わからないことをずっとわかろうとして、でもわからないまま。そんな人の気持ちを肯定したい。人がみなそのことを肯定できるのであれば、建築はもっと自由で穏やかでいられるような気がする。
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上記は尊敬する建築家の文章の引用です。ふと、生物学者であるレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を読み終えた時の感覚を思い出します。
建築にできることは何か、建築の役割とは何か。常に問い続けなければならないと思う。