下三谷の家
House in Shimomitani
2025




























敷地は北西に田畑の広がる、空が大きく見晴らしの良い場所。大きく開けた場所に建つ住宅として、簡潔で美しい佇まいを目指した。
西側に広がる田畑の風景を取り込みながら、陽ざしに対しては深く軒を出す、単純で潔い構えとした。玄関ポーチには大きく水平に広がる庇をかけ、帰ってきた住人を迎え入れる。
室内には廊下を設けず、中心に据えたリビングから個室や水廻りに出入りするプランとすることで、家族が自然とリビングに集まる計画とした。
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外壁は焼杉貼り、玄関ポーチの門扉は桧の小幅板貼りとした。月日を重ねるにつれ、外壁の焼杉は日差しや風の当たるところから色が落ち、門扉の桧は均一なグレーに経年していく。時の経過が建物に刻まれていくことも、また愉しみの一つである。
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初夏、田植えの後の水面は湖のように広がり、平穏と均衡をもたらす。
夏、満ち満ちたる稲穂が一面に広がる。
秋、稲が刈り取られたあとの田んぼは整然とした姿に。
季節が巡るごとに作物が育ち、収穫されていく風景の移り変わりは、「その地に根差した生活の営み」があることの現れである。
この場所で、時の流れを感じながら日々を送る。
移り変わりゆく風景とともに、年月を重ねる住宅となって欲しい。